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2025.02.15

溶連菌感染症とは?症状・診断・治療・予防まで徹底解説!

溶連菌(ようれんきん)感染症は、A群溶血性レンサ球菌 という細菌がのどに感染して起こる病気です。特に 子どもに多く、大人も感染することがあります。
風邪とは異なり、適切な治療が必要 で、放置すると合併症(腎炎など)を引き起こすことがあります。

本記事では、溶連菌感染症の症状・診断・治療・予防法まで、わかりやすく解説します!

溶連菌感染症の典型的な症状

  • のどの赤み・白い膿がついた扁桃腺
  • 発疹(猩紅熱)による赤いブツブツ
  • イチゴ舌(舌が赤くブツブツになる)
溶連菌感染症とは?症状・診断・治療・予防まで徹底解説!
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溶連菌感染症の主な症状

溶連菌感染症の症状は 風邪と似ていますが、いくつかの特徴的な違い があります。

  1. のどの痛み(咽頭炎・扁桃炎)
    • 突然、高熱(38〜39℃)とともにのどの痛みが出る
    • のどが赤く腫れ、白い膿がつくことも
    • 咳や鼻水がほとんどない(風邪との違い)
  2. 発熱
    • 38℃以上の高熱 が2〜3日続く
  3. 発疹(猩紅熱)
    • 細かい赤いブツブツが体全体に広がる
    • 特に 脇やお腹 に多く、ザラザラした手触り
    • 舌が赤くブツブツになる(イチゴ舌)
  4. 頭痛・腹痛・嘔吐
    • 子どもでは腹痛や嘔吐を伴うことがある
  5. 首のリンパが腫れる
    • あごの下のリンパ節が腫れて痛くなる

溶連菌感染症の診断方法

  1. のどの診察
    • のどの腫れ、白い膿、赤み をチェック
  2. 溶連菌迅速検査(10分で結果が出る)
    • 綿棒でのどをこすり、細菌がいるか調べる
    • 約10分で陽性か陰性かが判明
  3. 血液検査(必要に応じて)

溶連菌感染症の治療

溶連菌感染症は 抗生物質(抗菌薬) で治療します。
適切な治療をしないと 腎炎(急性糸球体腎炎)やリウマチ熱 などの合併症のリスクがあるため、必ず薬を最後まで飲み切ることが重要 です。

抗生物質(抗菌薬)の種類

ペニシリン系(第一選択) (ペニシリン副作用の場合はマクロライド系)
10日間服用

抗生物質の副作用

• 下痢や腹痛(腸内細菌のバランスが崩れるため) ➡ 乳酸菌(ヨーグルトやビオフェルミン)が有効
• 発疹・じんましん(アレルギー反応)➡ 発疹が出たらすぐに受診
• まれに偽膜性大腸炎(長期間使用で下痢が続く)

合併症(特に腎炎に注意!)

溶連菌感染症の 1〜3週間後 に 急性糸球体腎炎 を発症することがあります。

腎炎の症状

• コーラ色の尿(血尿)
• 顔や手足のむくみ

予防のために!

• 治療後、1か月後に尿検査を受ける(腎炎チェック)
• 症状がなくても検査は必須!

溶連菌感染症は流行する?

冬〜春(12月〜4月)と夏(7月〜9月) に流行しやすく、学校や保育園、幼稚園で集団感染 することがあります。

溶連菌の感染経路(どうやってうつる?)
  1. 飛沫感染(せき・くしゃみでうつる)
    対策:マスク着用・咳エチケット
  2. 接触感染(手や物を介してうつる)
    対策:手洗い・消毒・タオル共有を避ける
  3. 食べ物・飲み物を介してうつる
    対策:食器の共有を避ける・食事前の手洗い

学校・保育園はいつから行ける?

・抗生物質を飲み始めて24時間経過し、熱が下がれば登校OK
・ただし、医師の指示に従うことが大事!

溶連菌の予防法まとめ

・手洗い・うがいをしっかり行う
・食器やタオルを共有しない
・流行時期(冬~春、夏)は特に注意!
・感染者は抗生物質を最後まで飲み切る
・感染後1か月後に尿検査を受ける(腎炎予防)

まとめ

溶連菌感染症は 適切な治療をすれば治る病気 ですが、放置すると 腎炎などの合併症 を引き起こすことがあります。

感染対策と早期の診断・治療が重要!

大事なポイント

・のどの痛み+高熱+発疹に注意!
・診断は迅速検査で10分でわかる
・抗生物質でしっかり治療する
・腎炎予防のため、1か月後に尿検査を受ける

正しい知識を持ち、早めの受診を心がけましょう!