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2025.07.31

異例の猛暑と熱中症:2025年の夏を乗り切るために

毎年夏は異例の暑さとなっていますね。通院される患者さんの中にも、「ふらつく」「子どもがぐったりしている」「頭が痛い」といった症状を訴える方が増えています。これらは「熱中症」のサインかもしれません。
2025年の日本は、観測史上でも異常レベルの猛暑に見舞われており、ニュースでも毎日のように「熱中症警戒アラート」が報道されています。今日は、最新の時事情報と医学的な視点から、熱中症の予防と対策をしっかり解説していきます!

【今、何が起きている?】2025年夏の異常事態

  • 現在、全国34府県に熱中症警戒アラートが発令中(7月31日時点)。
  • 兵庫県丹波市では最高気温41.2℃を記録。
  • 青森県でも35℃前後の高温が連日観測され、かつてない「北国の猛暑」が広がっています。
  • 気象庁はこの夏を「10年に一度の猛暑リスク」と警告。
  • 2024年の熱中症死亡者は過去最多の2,000人超。2025年も同等以上のリスクが懸念されています。

熱中症とは? 医学的にみた危険性

熱中症とは、暑さにより体の体温調節がうまくいかなくなり、体内に熱がこもってしまう状態です。

症状のレベル
軽症 中等症 重症
めまい・汗が止まらない 頭痛・吐き気・だるさ 意識障害・けいれん・高熱
特に注意すべきは、
  • 乳幼児・小児(汗腺が未熟)
  • 高齢者(暑さに鈍感)
  • 持病のある方(心疾患・糖尿病など)
  • 外で活動する人(部活・工事現場など)
こんな時にも!

最新の報告では、自宅内・通勤中・避難所生活など、屋外に限らず様々な場所で熱中症が起きています。
さらに2025年6月からは、厚労省の通達により企業や施設での熱中症対策が法制化されました。学校や保育園でも水分補給や冷房環境の整備が求められています。

予防こそが最大の治療!

基本の5原則
  1. こまめな水分補給(子どもは1時間ごとに1回)
  2. 塩分補給(梅干しやスポーツドリンクが◎)
  3. エアコンの積極活用(室温28℃以下推奨)
  4. 外出は涼しい時間帯に
  5. 子どもは帽子を、ベビーカーは日陰に
もし熱中症かも?と思ったら
  1. 涼しい場所に移動
  2. 衣服を緩め、首・わき・足のつけ根を冷やす
  3. 経口補水液やスポーツドリンクで水分・塩分補給
  4. 呼びかけに応じない・意識がない場合は救急要請!

熱中症は「自分は大丈夫」と思っている人ほど陥りやすい「サイレントキラー」です。特に小さなお子さんや高齢のご家族のいるご家庭では、「声かけ」と「見守り」が何よりの命綱になります。
私たちにこにこクリニックでは、夏場の体調不良や熱中症の予防相談、脱水対策など、どんな小さなことでもご相談をお受けしています🌿
どうぞお気軽にご来院・お電話くださいこの夏も元気に、笑顔で乗り切りましょう!