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2021.02.04

新型コロナウイルス ワクチン接種の状況

医師会から新型コロナウイルスワクチン接種に対する調査の連絡が来る様になりました。
いよいよ日本でも2月下旬から新型コロナウイルスワクチン接種が始まります。

アストラゼネカ社(英国)・モデルナ社(米国)・ファイザー社(米国)と日本政府は正式契約を結び、およそ4億回分のワクチンが導入されます。
さらに日本での生産も行われる予定です。

従来のワクチン(生ワクチン・不活化ワクチン)ではなくmRNAという遺伝子を使ったワクチンです。
ウイルスを弱毒化した生ワクチンや、死んだウイルスやその一部を使う不活化ワクチンは、ウイルスそのものをワクチン材料に使い、それを培養するため年単位の時間がかかります。
今までワクチン開発に3−5年くらいかかっていたのはそのためです。

新型コロナウイルスのパンデミックな感染を受け、全世界の技術者が手掛け、今まで実用化されてこなかった全く新しい手法でワクチンが開発されました。驚異的なスピードでのワクチン開発になります。

新型コロナウイルス ワクチン接種の状況
厚生労働省提供

日本で予定されているもの

mRNAワクチン (ファイザー社、モデルナ社) ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社)
エイズウイルスや癌ワクチンで実験段階 実用化は初めて エボラ出血熱や先天性疾患で実用化あり

イギリス45万回
アメリカ2169万回 
イスラエル277万回 
フランス124万回

ファイザー社が出した有効性調査ですが、アメリカで2回接種7日以上経過した人12.8万人に対し、感染者20名であり陽性率0.015%、38.5℃以上の発熱0名となっており、現時点でもかなり効果のあるワクチンである可能性があります。
また、イスラエルも調査で60代以上で2回のワクチン摂取を終えた75万人のうち、検査で陽性が出たのは531人(0.07%)でした。
保健省では一回目摂取して14日目から感染や重症化の割合が減り始めているとのことです。

新型コロナウイルスは国内外でさらに開発競争が進んでします。

新型コロナウイルスは国内外でさらに開発競争が進んでします。

厚生労働省提供

厚生労働省提供

ワクチンの副反応

1月末時点で重篤な副反応はほとんど出ておりません。
データではなく、あくまでも実際にアメリカで受けた知人の話ですが、ワクチン接種での疼痛は殆どないとのことです。(データ上は70−80%に局所疼痛あり)
また副反応も1回接種よりも2回接種の方の方が、全身倦怠感などが強く出ている傾向にあるとのことです。

まとめ

2月1日時点での世界の摂取率はまだ1%です。現時点での高い有効率から、世界中が総力をあげて接種率をあげていくことが大切になってきます。
早期のワクチン接種で感染率・感染者数を下げ無事に経済活動が出来ることを願っています。
また、今回の新型コロナウイルスmRNAワクチン開発を筆頭に、各種のウイルスワクチンの開発が加速しそうです。
東京オリンピック開催有無に関しては神風が吹いても無理かもしれません。しかし1日でも早い世界での新型コロナの収束を願い、奇跡を信じたいです。