インフルエンザワクチン接種で社会を守ろう
インフルエンザワクチン接種で社会を守ろう
インフルエンザ予防接種の時期がやってきました。今回は最新情報についてお届けします。
今年は例年どおり〜やや早めの立ち上がり傾向です。
尼崎のいま:定点あたり1.27(第38週:9/15–9/21)で、近畿地方は全国より一歩早めに増加に入った印象です。
ワクチンの種類:従来の注射(不活化)に加え、経鼻の生ワクチン(フルミスト®)が去年から国内で始まっています。
今年のワクチンについてQ&A形式でまとめてみました。
予防接種Q&A
Q1. 何歳から?回数は?
6か月以上のすべての方に接種を推奨。
小児は年齢と接種歴で2回が基本。(初めて・接種歴が不十分な場合は4週間隔で2回)
フルミスト®は2歳以上〜19歳未満が国内の対象。(諸外国では2〜49歳、59歳まで)
Q2. フルミスト®って?
特徴:鼻に噴霧して、鼻・のどの粘膜免疫もねらえます。
注意点
対象外:強い喘息、免疫抑制状態、アスピリン内服中などがあります。
検査との関係:接種後しばらくはワクチン由来ウイルスで簡易検査が陽性になることがあります。
接種の実務直後に鼻をかんでもOKです。打ち直しは不要です。
鼻づまりが強い日は延期か注射に変更を検討してください。直前に軽く鼻をかんでおくと到達性が上がります。
国内治験で、51%に鼻づまり症状、34%にせき症状が認められています。特に大人の方に多いです。
当院では費用対効果や海外での対象年齢を見兼ね、19歳以上の方でも希望があれば接種可能としています。
ただ副反応に関しては、予防接種健康被害救済制度の対象外となります。
Q3. 効果はどのくらい?どれくらい持続?
どのワクチンでも接種後約2週間で立ち上がり、季節の中でゆっくり低下していきます。
ワクチン有効性が1か月あたり約6–11%低下と報告されています。個人差はありますが、概ね流行シーズン持つという理解で良いと思います。
予防効果に関して研究の平均では、おおむね40〜70%と言われています。(注射・経鼻で差無し)(米CDCによる)
ACIP(米CDCの予防接種勧告)も「シーズン中の効果減衰」を前提に、毎シーズンの接種を推奨しています。
経鼻(フルミスト®):1年持続すると考えられていますが、株・年によって強さがぶれるため、注射より明確に長持ちとまでは言えません。
重症化予防:入院や重症のリスクを下げる効果は発症予防以上に安定して期待できます。
Q4. そもそも接種する意義は?(全ての予防接種に当てはまります)
個人を守る(個人防衛)
社会を守る(社会防衛)
予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぎます。多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。
妊婦さんはお母さんの重症化予防に加え、生後6か月未満の赤ちゃんも移行抗体で守れます。
Q5.インフルエンザだけなぜ毎年話題になるの?
毎年「顔が変わる」からインフルエンザは抗原ドリフトで少しずつ姿を変えるため、ワクチンも毎年作り直しが必要です。他の多くのワクチンは型や標的が固定のため、基本は定期接種をこなすだけになります。
- 季節性+波の大きさ
毎冬に全国同時多発的に流行することにより、学級閉鎖や、イベント中止など経済的ダメージも大きいです。外来逼迫が一気に押し寄せます。麻疹や百日咳の散発流行はあっても、医療・学校・企業へ影響が及ぶまでには至りません。 - ハイリスク層の裾野が広い
高齢者・妊婦・乳幼児・慢性疾患・透析・心肺疾患…と影響を受けやすい人が多く、社会全体の入院・死亡を押し上げるポテンシャルが大きいです。ワクチン接種が始まる前は日本での致死率も高かったです。いまだに世界中では20-60万人がなくなっています。 - 人獣共通感染のリスク
鳥・豚など動物リザーバーからの新型(シフト)が理論的に常にあるため、いつパンデミックになってもおかしくないというとこが考えられます。
最後に
インフルエンザは毎年やってくる冬の嵐です。
ワクチン接種で、自分・家族・社会を守りましょう!
インフルエンザB型の流行について
1. 現在のインフルエンザの状況
現在、地域でインフルエンザA型 が流行しています。(少しピークは下がった印象です。)大阪府の定点医療機関あたりの報告数は 11.84人(1医療期間で1週間の患者数) と、地域によってはより多くの患者さんが報告されています。一方で、 インフルエンザB型の報告はほとんどありません 。
2. インフルエンザB型の流行予測
過去のデータをもとに、 大阪府・兵庫県におけるB型インフルエンザの流行は、2月下旬から3月にかけてピークを迎える可能性が高いです。A型の流行は、B型の流行開始時期がやや遅れる可能性もありますが、 2月にはB型の患者数が増え始める でしょう。
3. 予防と対策
B型インフルエンザの流行に備え、 以下のポイントに注意 してください。
1. ワクチン接種
- インフルエンザワクチンは A型・B型の両方に効果がある ため、まだ接種していない方は検討してください。
- ワクチンの効果が出るまでに2週間ほどかかるため、 早めの接種が推奨 されます。
2. 基本的な感染対策
- 手洗い・うがい を徹底しましょう。
- マスクの着用 を心がけましょう。
- 換気 を行い、ウイルスの拡散を防ぎましょう。
3. インフルエンザにかかった場合
- 発熱や喉の痛み、関節痛などの症状が出た場合は、 早めに医療機関を受診 してください。
- 学校や職場では、 症状が治まっても一定期間は外出を控える ことが推奨されます。
4. 今後の見通し
B型の流行が本格化すると、 A型にかかった後にB型に感染するケース も増えてきます。 すでにA型にかかった方も油断せず、引き続き感染対策を徹底してください 。
今後1~2ヶ月間は感染リスクが高まるため、注意しながら日常生活を送りましょう。
インフルエンザの種類や特徴について
インフルエンザの種類と特徴
インフルエンザは毎年冬季を中心に流行する感染症で、主に以下の型が存在します。
主に見られる型
- インフルエンザA型(H1N1、H3N2)
世界的な流行を引き起こすことが多い型で、感染力が高いのが特徴です。 - インフルエンザB型(山形系統、Victoria系統)
流行が地域限定的であることが多いですが、A型に比べて症状が軽度である場合もあります。.
その他の型
- C型
幼少期に感染しやすいが、症状は軽度。 - D型
主に動物に感染します。 - 鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)
人間への感染は稀ですが、感染した場合は重症化する恐れがあります。.
COVID-19との違い.
インフルエンザはCOVID-19と症状が似ているため、見分けが難しいことがあります。
以下に主な違いを示します。
- 発症のスピード
インフルエンザは突然発症する傾向が強い。 - 症状の程度
発熱、関節痛、筋肉痛はインフルエンザがCOVID-19よりも強く出ることが多い。 - 味覚・嗅覚異常
COVID-19では鼻閉を伴わない味覚・嗅覚異常が多い。.
混合感染のリスクもあるため、症状が出た際には医療機関での適切な診断を受けることが推奨されます。.
インフルエンザの予防
- ワクチン接種
流行前にワクチンを接種することが最善策です。 - 手洗い・うがい
基本的な衛生対策が感染防止につながります。 - 十分な休息と栄養摂取
免疫力を高める生活習慣を心がけましょう。
早期診断と予防策の徹底で、インフルエンザの影響を最小限に抑えましょう。
インフルエンザ 今シーズンは流行する?
毎年10月からインフルエンザワクチンが始まりますが、大体この頃から「今年は〜流行しますか?」というお声をよく頂きます。
毎年この時期になると、直ぐにワクチンが足りなくなってしまいワクチン難民が増えます。
今年はコロナ感染症の流行もあり、過去最大の供給量(成人換算7千万人分)となる見込みですので、供給不足はかなり改善されると思います。
過去数年間の日本のインフルエンザ罹患者
大体ばらつきありますが、1000万人前後
それが2年前は1.4万人 去年は1000人とほぼ流行を見込めませんでした。
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今シーズンはさらに注意が必要になります。
日本での流行がほぼなかったため、社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下している可能性があります。
インフルエンザが3シーズンぶりに今年流行した場合、特に小児を中心に社会全体として大きに流行になる可能性があります。
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インフルエンザ+コロナ第8波のダブルパンデミック(ツインデミック)の可能性もあります。
グラフ見ていただくように2021年2022年と冬にも流行を認めています。
重症者や死亡者がさらに増える可能性があります。
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南半球のオーストラリアでは2020年2021年とインフルエンザ罹患者はかなり低い水準でした。それが今年はインフルエンザ罹患者が過去5年と比べ急速で感染時期も数ヶ月早くなっています。
オーストラリアは日本とは違い、随分前から特にマスク緩和がされていたのと、2年間の流行がなかったため集団免疫が低下している可能性が高いです。
今年6月に東京の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖があったのも集団免疫の低下が原因と考えれられています。
ワクチンの有効性について
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予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぐ。多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。
予防効果について一般的に50−90%と言われています。
妊婦さんの接種で妊婦のみならず生まれてくる子どもにも効果があります。
今期インフルエンザワクチン流行は?
2021年11月29日から12月19日までで、全国で102名となっており2020年の同時期と比べても2/3くらい減少しています。
2020年の夏に南半球で流行があったり、ニューヨーク州では例年よりも早いペースで流行しているようです。
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ただ、日本では国間の行き来が他国に比べて少ない、マスク着用が多いことから大流行することはないと考えていますが、注意は必要です。
園や学校が通常運転になってから、特に乳幼児ではRSウイルス・手足口病・溶連菌・アデノウイルス・ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス)などの感染症が大流行しました。(まだ流行しているのもあります)
その経過から特に小児では流行する可能性はあります。
ワクチン接種がまだの方は接種をお勧めします。
初めはワクチン供給不足でしたが、現在は飽和状態です。(実は毎年これの繰り返しです)
また、高齢者インフルエンザ予防接種も2022年1月31日(月曜日)まで延長されています。