インフルエンザ

2022.10.26

インフルエンザ 今シーズンは流行する?

毎年10月からインフルエンザワクチンが始まりますが、大体この頃から「今年は〜流行しますか?」というお声をよく頂きます。
毎年この時期になると、直ぐにワクチンが足りなくなってしまいワクチン難民が増えます。
今年はコロナ感染症の流行もあり、過去最大の供給量(成人換算7千万人分)となる見込みですので、供給不足はかなり改善されると思います。

過去数年間の日本のインフルエンザ罹患者

大体ばらつきありますが、1000万人前後
それが2年前は1.4万人 去年は1000人とほぼ流行を見込めませんでした。

過去数年間の日本のインフルエンザ罹患者

今シーズンはさらに注意が必要になります。
日本での流行がほぼなかったため、社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下している可能性があります。
インフルエンザが3シーズンぶりに今年流行した場合、特に小児を中心に社会全体として大きに流行になる可能性があります。

今シーズンはさらに注意が必要になります。

インフルエンザ+コロナ第8波のダブルパンデミック(ツインデミック)の可能性もあります。
グラフ見ていただくように2021年2022年と冬にも流行を認めています。
重症者や死亡者がさらに増える可能性があります。

インフルエンザ 今シーズンは流行する?

南半球のオーストラリアでは2020年2021年とインフルエンザ罹患者はかなり低い水準でした。それが今年はインフルエンザ罹患者が過去5年と比べ急速で感染時期も数ヶ月早くなっています。
オーストラリアは日本とは違い、随分前から特にマスク緩和がされていたのと、2年間の流行がなかったため集団免疫が低下している可能性が高いです。
今年6月に東京の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖があったのも集団免疫の低下が原因と考えれられています。

ワクチンの有効性について

ワクチンの有効性について

予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぐ。多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。

予防効果について一般的に50−90%と言われています。
妊婦さんの接種で妊婦のみならず生まれてくる子どもにも効果があります。

 

2022.01.05

今期インフルエンザワクチン流行は?

2021年11月29日から12月19日までで、全国で102名となっており2020年の同時期と比べても2/3くらい減少しています。
2020年の夏に南半球で流行があったり、ニューヨーク州では例年よりも早いペースで流行しているようです。

今期インフルエンザは?

ただ、日本では国間の行き来が他国に比べて少ない、マスク着用が多いことから大流行することはないと考えていますが、注意は必要です。
園や学校が通常運転になってから、特に乳幼児ではRSウイルス・手足口病・溶連菌・アデノウイルス・ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス)などの感染症が大流行しました。(まだ流行しているのもあります)
その経過から特に小児では流行する可能性はあります。
ワクチン接種がまだの方は接種をお勧めします。
初めはワクチン供給不足でしたが、現在は飽和状態です。(実は毎年これの繰り返しです)
また、高齢者インフルエンザ予防接種も2022年1月31日(月曜日)まで延長されています。